お久しぶりです。おはぎ(@master2020hitu)です。
就職活動では、「モビリティー」を軸に就職活動を行っていました。
完成車メーカー3社から内々定をいただき就職活動を終えました。
今回は「完成車メーカーって何?文系としてどのように仕事に関わるの?」という人に向けて、内容をまとめてみました。
[aside]この記事で分かること
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文字の通り、自動車の完成品を製造している会社のことを指します。これは、自動車「部品」を製造してる会社との、対比の表現として使われています。
一般に、車は約3万点の部品が組み合わさりできています。
完成車メーカー1社のみでは、車を製造するために必要な部品及び開発を行い、完結させることは到底できません。部品を関係する企業から供給していただき、それを完成車という形に組み合わせる部分を担っているのが完成車メーカーの仕事です。
加えて、製造に関わる業務だけではなく、車という商品をお客様に届けるという責任を担っています。具体的な業務には、車の販売方法の検討やマーケティングを行う業務、車や工場で必要な部品の購入業務、車の生産台数や物流の管理業務、販売後の点検整備サービスを企画立案する業務などがあります。
「自動車業界を志望している」という表現は、概ね伝わりますが、裾が広い業界ですので、自動車業界の中でもどのような領域を志望しているのかを特定して就職活動では話すとよいでしょう。
日本の完成車(乗用車)メーカーには以下の8社が挙げられます。
[box class=”blue_box” title=”日本の完成車(乗用車)メーカー”]
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国内完成車メーカー(乗用車)8社の名前を今までで一度も聞いたことがないという人は、おそらくいないのではないでしょうか。
今回は各社の分析は取り上げませんが、同じ車を造る会社でも、カルチャーや車両特性などが大きく異なりますので興味のある人は、企業研究も忘れずに行いましょう。
この章では完成車メーカーの仕事について紹介していきたいと思います。仕事には大きく「営業職」と「バックオフィス」の仕事があります。
今回は完成車メーカーの営業職に関するお仕事について、簡単に紹介していきたいと思います。
会社によっては営業のお仕事が、担当対象であるロケーションによって分かれていることがあります。代表的な例としては国内営業と海外営業などです。また会社によっては、特定のマーケットに絞った部署が設けられていることもあります。
例:中国部、アジア地区、等
これは、国内のみならずグローバルに事業展開しているため、地域特性に合った業務を行う必要性があるためです。
営業職には、車を販売する販売店の営業支援、CMなどの広告企画、販売促進、工場と車の受注生産台数の調整、ブランドや顧客マーケティング、商品企画などの業務があります。(※実際にはさらに細かく枝分かれしており、区分も会社によって異なります)
完成した車を多くのお客様に選んでいただけるように努めます。最近ではCASEの台頭により、販売だけではなく関連する事業での収益獲得に向けた取り組みも各社で行われています。
調達購買部では、車の製造に必要なあらゆる部品や資材を購入する部署です。
車の製造に必要な部品とは単に完成車に搭載する部品だけではなく車を作る工場の中で必要な機械や道具なども含まれます。様々な観点から部品を精査し、発注するサプライヤーさんを決定します。
例えば、1つの部品でも発注の価格を1円下げることができると、多くの台数を生産するため、車が売れ際に台数分だけ利益を多く生み出せることができます。
会社に与える額面的なインパクトが大きいため、大きな貢献を感じることのできる部署です。
生産管理では、販売の計画に基づいて製品の生産の仕方や出来上がった商品の物流に至るまでの体制を考え、管理運営する仕事です。
生産計画の立案や、商品を納入するまでの納期の決定、抱えられる在庫の量などを総合的に検討し、生産効率を維持し収益を上げられるように調整を行います。需要と供給のバランスを常に考え、収益の最大化を図ります。
ものづくりを行っている会社にとっては、工場がまさに心臓です。心臓に血液をよどみなく血液を送り続け、循環させることができるように調整する商品製造の指揮系統を司る部署です。
完成車メーカーにとって商品である車は、お客様の命を乗せて走るため、絶対に安全でなければなりません。販売時だけでなく、保有し続けていただいている期間も等しく重要です。
自社の商品を選んでいただいた全てのお客様に、販売後のメンテナンスサービスを提供したり、車に関する困り事などの情報を集め対応やお客様満足度の向上を目指したアプローチを行う部署が、アフターセールス部門です。
お客様の声に耳を傾け、保有していただいている車を安全な状態に保ち、安全なカーライフを支えることを通じ、車の乗り換えを検討された際に、再び自社の車を選んでいただけるように努めます。
完成車メーカーの採用人数は、理系総合職と比べると大変少ないです。企業にもよりますが概ね50〜70人前後です。
年々採用枠が狭まっており、企業によっては部署別の採用も行われています。
近年では中途採用に力を入れている企業が多いため、新卒の採用面接では、自身のこれまでの経験が、会社の中のどのような部署で、具体的にどう活かせそうかを論理的に話せる必要があります。
また、各々のカルチャーがある上、商品特性や収益事業にも差異があるため、こうした情報を収集し抑え、オリジナルの志望動機を作ることをお勧めします。
今回は完成車メーカーについて簡単にまとめてみました。
「多くの社内外の人とかかわりながら、車両製造・販売企画に携わりたい」
「車社会に完成車メーカーとして関わりたい」
といった人は、完成車メーカーを検討してみてはいかがでしょうか。
読んでくださり有難うございました。